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喘息やハウスダストアレルギー、結露に悩んでいる方に

2018.02.03

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まずは動画をご覧ください 下記は動画の中で説明している内容です。

SnapShot(7)

今回は冬の時期に起こる、不快な窓の結露について、

原因と対策をお話しいたします。
築年数が20年程度のお宅に住んでいる方が、

結露に悩んでいる場合、

原因の多くが冬の暖房器具であるというお話しです。

みなさんも、寒い冬びっしりと窓に水滴がついて、

その水滴がカーテンを濡らしてしまい、

嫌な思いをした事があるかと思います。

この水滴、実は目に見える場所での水滴はまだいい方なんです。
窓に結露しているときは、ほぼ100%、

目に見えない部分である、室内の冷たい部分に結露を起こしているのです。

え? 目に見えない部分ってどこ?

SnapShot(8)

目に見えない部分とは室内でその部分だけ冷たい場所の事です。

どんなに室内を暖めても、暖かい空気が回りこみにくい場所。

たとえば、押入れの中にしまわれているお布団の裏側や衣類の裏側

壁にくっつけておいた箪笥の裏なども、暖かい空気が回り込みにくい場所であります。

実は私、喘息とハウスダストアレルギーを持っていて、

昔の家では季節の変わり目、押入れから夏冬の布団を入れ替えした日の夜、

必ずと言っていいほど、目から涙が溢れ、

鼻水が止まらないというひどいアレルギーを起こしたり、

喘息の発作を起こしたりしていた事を思いだします。

SnapShot(10)

古い家の時は本日の結露の一番の原因である

暖房器具の事などは一度も疑わなかった為、

冬は結露の原因となる行動をとってしまい、

押入れの中にある季節ものの布団や衣類を湿気らせてしまい

そこへカビが生え、カビを好物にする、

ダニも発生していたという悪循環を犯していたわけです。

子供さんが喘息やハウスダストアレルギーにかかっている

親御さんならきっとお分かりになると思いますが、
これらの病気の主たる原因は、カビとダニの死骸なのです。

SnapShot(11)

さて、室内に不快な結露をもたらす湿気は

どこからきているのでしょう?

今日の本題です。

私がこの仕事を約20年やってきて、結露に悩まされている方の多くが、

煙突の無い「石油ストーブ」や「石油ファンヒーター」を使っている点に気付きました。

この石油を室内で燃やすという行動に大きな結露の原因があるのですが、

石油改め「灯油」の成分を見てみれば結露の原因が判ります。

この動画で石油の成分を見ていきましょう

灯油の主成分は炭化水素と言って 炭素と水素の化合物です。

中学校で習った原子記号を思い出してみると判りますが、

炭素はC

水素がH

でしたよね。

更に、この灯油を燃焼させることで熱を取り出すのですが


物を燃やすのは酸素と結合させることである事も、

理科で習いました。

燃焼とは酸素との結合反応ですから、

炭素と酸素が結び付くと

酸素原子が2個 炭素原子が1個なので CO2 二酸化炭素が発生します

今度は 水素と酸素が結び付くと  酸

素原子が1個 水素原子が2個なので H2O 水が発生します。

灯油の主成分である炭化水素に含まれる水素原子の数から、

この燃焼で発生する水は結構な量なんです。

そして、今度は空気の特性についても知っておく必要があります。

空気の体積は、温度が高いと大きくなり、

逆に温度が下がると小さくなります。

空気は温めると体積が大きくなり、密度が下がるため、軽くなるのです。

熱気球が飛ぶのはこの原理なのです。

この温度による体積の変化は「飽和水蒸気量」という、

空気が水蒸気を保持できる量に影響を与える事も習いました。

そしてもう一つ、空気の特性ですが、水が大好物という特性もあります。

ファンヒーターや石油ストーブで温められたうえに、

灯油の燃焼で発生した大量の水を膨らんだ体積分お腹にいれた空気が、

窓のそばやタンスの裏、押入れの奥に行ったときどうなるか考えてみてください。

小さくなった分、持ちきれない水分が吐き出されてしまうわけです。

これが結露の原因です。

冬は非常に乾燥するのも、空気の体積が小さく、

保持できる水分の量がそもそも少ないからこそなのです。

実はここ最近作られた、北海道の家ではほとんど結露が起きないそうです、

なぜなら、北海道仕様の家は最初から炭化水素を室内で燃やすような補助暖房ではなく、

エアコンや床暖房といった空気を暖めるだけで、

水分を室内に放出しない暖房が当たり前だからなのです。

SnapShot(9)

結露に悩んでいるみなさんも、もし、室内に煙突の無い石油ストーブや石油ファンヒーターがある場合、

2日間程スイッチを止めるだけで結露しない事に気づくはずです。

是非試してみてください。